イチロー51

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのイチロー51のレビュー・感想・評価

3.5
大好きな父親を911のアメリカ同時多発テロで亡くした少年が、父親の残した鍵の謎を探るべくニューヨーク中を奔走する姿を描く。
ジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説を、トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン共演で映画化した感動作です!

なんでこんなエクセントリックな邦題をつけたのだろうか? と思いきや原題そのものでした。
この邦題(原題)で劇場に行かなかった方は多いのではないでしょうか!

本作はフィクションです!やはりヒューマンドラマ系は、ノンフィクションの方が心に入ってくるかな……だからと言って悪い作品ではありません。

アスペルガー症候群設定の子役の演技があってこその作品です。 彼の心の葛藤や複雑な想いを見事に演じています。
サンドラ・ブロックは優しく温かい母親役にピッタリな女優だと思います。本作でも素晴らしい演技でした。

親子愛を表現したかったのでしょうが、ストーリー展開のテンポが悪いため少し退屈になります。しかし、最後まで観れば母親や祖母、同居人、そして出会った全ての人々の深い愛に感動が得られると思います。