あかいなあ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのあかいなあのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

泣きます。

後半でオスカー(トーマス・ホーン)が1人抱えていた“罪”が露わになった時、ただただ泣きます。
それまでの懸命な捜索と努力をどんな思いで、何を抱えてしていたか、そしてそれを打ち明けた勇気。
想像するだけで強く抱き締めたくなります。
彼の考え方や思考が大人びていて、健気で、相手を思って行動している事が伝わり、そしてそれは生前の父が育てたものだという事も激しく感情を揺さぶってきます。

また、彼の活動を陰で支えた母親(サンドラ・ブルック)の息子と父を思う気持ち。
自分も傷つき、息子に活動をやめて欲しいと思った事もあったでしょう。
しかし亡き夫の想いや息子の純粋な気持ちを汲み、その活動を影で支え、自分の存在は一切わからないようにサポートする姿は、親子愛以上の何かを感じました。

見終わったあとの余韻まで気持ちいい作品です。
あかいなあ

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