sen

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのsenのレビュー・感想・評価

4.8
じわー


もう一度父親に近づきたい一心で、父のクローゼットで見つけた鍵の正体を突き止めようとする少年。


近いからこそ話せないことってある。
罪悪感が強すぎて、悲しませてしまうと思うから。

ずっと一人で抱えていた思いを、人との出会いの中で少しずつ外に出していく。
他の人たちが、話を聞いて欲しかったように、きっとその過程で少年の心は少しずつ癒えていってたのかな。

最後にお母さんと思い出話をするシーンは、なんかもう涙が止まらなかった。

本当は、話せば話すほど、近くに感じられるんだね。


母親の身としては、お母さんの見守る愛に心を打たれました。
子供を信じていないとできないよね。
そして、自分のことも、ご主人のことも。


人は自分のストーリーを語ることで人を癒すことができ、自分も癒える。
人のストーリーを聞くことで癒されて、その人を癒すこともできる。
例え赤の他人だったとしても。


ものすごくじわーーーーっとくる映画でした。
sen

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