茉

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの茉のレビュー・感想・評価

4.0
主人公の男の子が、亡き父とのたった一つの繋がりとして472人のブラックさんに会いにいく。
主人公の、人と関わるのが苦手にも関わらず『ひたむきにブラックさんを探し続ける姿』や、その探検が終わった後に爆発する『我慢していた父への想い』に心打たれる作品。
ただ、この作品は9.11の被害者家族への当時の影響という見方だけでは無い。
周囲にうまく馴染めない子供と残された母親との確執そして愛、祖父との初めての出会い等、様々な想いがこの作品を作り上げている。
茉