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ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのUKのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

父が残した1つの鍵。

結果的には、この鍵はなんの意味もなかった。父の何かを求めてオスカーは行動したが、期待した事とは大きく外れ、失望に変わってしまった。

でも、この鍵のおかげでオスカーは自分と向き合うことが出来た。それはオスカーだけではなく、母親もその一人である。


苦手なものが多かったオスカー。それは初めの描写で描かれている。でも、父が残した鍵の意味を知るためには苦手なことと向き合っていった。

何かのきっかけがないと、向き合うことはできない。そのきっかけをくれたのは、何も意味もなかった鍵。でも、その鍵のおかげでブランコに乗ろうと決心できた。


意味のないものだったけど、でも意味のあったものだった。


そして、母親のシーン。
すごく泣けた。父親の死と向き合いながら、オスカーを見守って、そんな大きな愛って見えないけれど一番近くにあるもので。父親も亡くなってしまったけれどそう。オスカーへの愛は近くにあるもの。

みんなが温かく見守っている感じに涙が出た。
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