ゆーたん

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのゆーたんのレビュー・感想・評価

4.5
主人公の少年の気持ちを痛いほど共感できる佳作。

最愛の父親を失った少年。そのPTSDで電車も乗れず橋も渡れない。子供にとってどれだけ過酷なことか。

両親の深い愛情に胸をうたれた。
そしてそれを見守る母親や回りの人々の優しさにまた泣けた。

俺はこういう少年だったのかもと感慨深い。

重いことをひとりで背負っていたのかと思うと、胸が苦しくなった。

賢い彼にとって、空っぽの棺桶を受け入れるために必要な鍵穴探しだったんだな。

「リトルダンサー」を撮ったこの監督は少年を撮るのがうまいね。
ゆーたん

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