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千利休 本覺坊遺文のぺんのレビュー・感想・評価

千利休 本覺坊遺文(1989年製作の映画)
3.6
三船敏郎が千利休という大胆なキャスティング。地味そうに見えて豪華俳優陣の共演作です。
そして萬屋錦之介はもちろん、奥田瑛二の演技が深い。

茶の道は切腹に通ずとばかりに命懸けの時代…
それは狭小の茶室から始まり、政治や戦を左右し、国に深く食い込んで影響を及ぼす。
利休らの侘び寂びの世界は「嗜む」域を超えて命や精神そのものという風であり、静かに死に繋がっていく。
理解は難しいけれど、ここから日本の茶道がどのように紡がれ広がってきたのかも気になってくる。
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