千利休 本覺坊遺文の作品情報・感想・評価

千利休 本覺坊遺文1989年製作の映画)

製作国:

上映時間:107分

ジャンル:

3.5

「千利休 本覺坊遺文」に投稿された感想・評価

いとそ

いとその感想・評価

4.0
三船敏郎、萬屋錦之介という大スターを前にした奥田瑛二の受けの演技が素晴らしいし、美術も良い。そもそも三船が利休を演じるのがどうなのかという問題があるけどこれはこれでありなんじゃないだろうか…

このレビューはネタバレを含みます

千利休についての最初のイメージ。混沌とした戦乱の世において、茶道を極めて厳かに静謐に佇む千利休の姿というのは異色であり、血を流すこととは無縁で…一種「芸術家」のようなカテゴリーで彼のことをイメージしていた。

この作品は、利休の愛弟子である本覺坊が、師匠の利休の死の真相を語っていくというストーリー。
利休の死の真相というのがもちろん核ではあるのですが、それに伴って近しい人達(利休の、他のお弟子さん達)の死にも触れているので、歴史の知識を補完出来るという意味でもとても良い作品だなと思いました。
木村威夫さんの美術による歴史の再現ぶりも必見で、主に茶室の再現は質素で自然でありながらも美しさが見てとれるので、劇中のシーンのひとつひとつが芸術的。
そのうえに豪華キャストの皆さんが華を添えます。

本覺坊(奥田瑛二さん)は、淡々と師匠・利休(三船敏郎さん)の死について織田有楽斎(萬屋錦之介さん)に語るのですが、利休と、利休のお弟子さん達…山上宗二(上條恒彦さん)、古田織部(加藤剛さん)と皆、お上に切腹を命じられて絶命しているゆえ、茶道を極めし者絶殺ミステリー的な、背筋の凍る怖さを感じる。
三人の切腹シーンや、有楽斎の最期など、死と対峙するシーンこそ多いですが、先述の木村威夫さんによる美術とリンクするかのように見せ方が工夫されているし(切腹や介錯の恐ろしさを最低限にしている)、茶道の静謐さに対する戦闘シーンの躍動感という緩急の効いたストーリーも楽しめた。

この作品を観た後、加藤剛さん演じる古田織部のことが気になって調べたのですが、同時に利休の人柄もわかって嬉しく思いました。
というのも、千利休も古田織部もとんでもない反骨精神の持ち主で、(太閤秀吉の好みに反して)茶室や茶器に質素かつ天然自然の美を取り入れ、自らの茶道を確立していった利休と、そんな利休の「人と違うことをしなさい」という教えを忠実に守って、利休とは相反する奇抜な美をスタイルとして取り入れた織部って、二人ともとんでもなくパンクロッカーじゃないか(笑・奇抜で破天荒なデザインの陶器は、後の織部焼なんだって)
今更知ったことだけど、イメージと全然違って素敵だなぁ…茶道にも色々な様式というか流派があるんだね。
こうやって勉強にもなるから、歴史にまつわる映画は面白い。
khr

khrの感想・評価

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国立映画アーカイブにて

会場には態度の悪い爺さんばかりで辟易とするが、それらがこの映画を観るという皮肉に思わず笑ってしまった
DVD購入して鑑賞。
熊井啓監督の未見作なので…。
千利休を三船敏郎が演じていて、その愛弟子の本覺坊を奥田瑛二が演じている。

千利休が太閤秀吉の命で自刃で亡くなった後、愛弟子が千利休の「死の真相」を追求する姿、その内容を伝える物語であり、奥田瑛二が好演。

影像面でも、春夏秋冬の季節をダイナミックに描きながら「茶の世界」の静謐さを描いたかと思えば、合戦シーンもあの『影武者』で観られなかったような馬の疾走合戦が見られる。

実に素晴らしい映画であり、ヴェネツィア映画祭「銀獅子賞受賞作」であり、平成元年のキネマ旬報ベストテン第3位も納得の熊井啓監督による傑作!
ぴ

ぴの感想・評価

4.0
有楽がこんなに出てくる映画を初めて見た!!
こんな茶人たちが出てくる映画を見たかった!
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.3
まさかの千利休役が三船敏郎・・・というのがややひっかかったものの。ミステリ仕立てな語り口がなかなか面白いし茶道の世界と生と死との倫理観が興味深い
大学の講義で見た
織田有楽斎の最期が見れたり、真田丸を見ているのでより楽しめた
アグレッシブ茶道
利休は利休の道を行く
●'7/10『日本インデペンデント映画祭』にて上映
(初公開: '89 10/7〜)
主催: 日本独立映画製作協会
後援: キネマ旬報
協力: 東急レクリエーション
(初公開: 東宝)
ワイド(ビスタ) ドルビーA
7/10 14:30〜→開会式が押した為 14:53〜 渋谷東急3にて観賞
フィルム上映
映画祭パンフ購入、初公開時のパンフも同時購入
※ピント両端甘い(フィルムのカーリング?)
青二歳

青二歳の感想・評価

3.7
西友製作の利休。切腹大会。千利休に三船敏郎、有楽斎に中村錦之助。錦ちゃん最後の作品。主人公の本覚坊は奥田瑛二。千利休に三船敏郎か…同年勅使河原宏"利休"の三國連太郎に軍配!でも三船のもいいですね、豪胆で面白い。すこし粗野すぎる向きもないではないけど。
89年となると東野英治郎がリアルにおじいちゃん!ひえー。しかも古溪。また芦田伸介が秀吉とかキャスティングが楽しい。
ekele

ekeleの感想・評価

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陰影がすごく綺麗。静と動がはっきりしていて、見ていて身が引き締まる思いがした。
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