aaaakiko

この空の花 長岡花火物語のaaaakikoのレビュー・感想・評価

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)
-
行きつけの美容院の担当の男の子がおすすめしてきた映画。彼はいつもジム・ジャームッシュとかアメリとか、いかにも美容師が好きそうな映画のことしか言わないのに、突然大林宣彦の本作をすすめてくれました。
「巨匠がCGを手に入れて、やりたい放題やってます。でもとにかくスゲー映画なんですよ。映画ってこういうものだなって思いました。むちゃくちゃ好きなんです!」
とのこと。

この「長岡映画」は、戊辰戦争、1945年の大空襲と、中越地震、戦災と震災に遭った長岡のストーリー。
大林監督のストレートなメッセージがビシビシと向かってきて、途中何回か休憩を入れたりしました。
もう本当に直球、どストレートって感じ。
戦争は嫌。「世界中の爆弾の代わりに花火を打ち上げよう」。
焼夷弾ってそういうものなんだ、と初めて知りました。怖かっただろうなあ。
山下清に、たま石川さんをキャスティングするあたり。

昔、神戸で大林監督の講演会を聞いたことがありましたが、言葉づかいとかセリフそのもので、それを思い出しました。
「花火がこんなにきれいなのは、夜が暗いから。花火が消えた後には、心に灯りがともる」←本当にこういう口調
今後、花火を見たら思い出すだろう映画。
aaaakiko

aaaakiko