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この空の花 長岡花火物語のGTのレビュー・感想・評価

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)
4.0
ものすごく変な映画。長岡の花火、そしてそれに絡めた戦争や災害に関するドキュメンタリー風の映画なのだが、最初から最後までとにかくおかしい。
まず映画全体の情報量が半端じゃない。目をまたたく暇もないくらい目まぐるしく変わっていく展開に非常に早口なセリフ、そして頻繁に変わるカット。次々に叩き込まれていく情報に頭が混乱しそうになるが、その歯切れの良いテンポ感はなんだが妙に癖になる。理解できるかどうかは別として。
前衛的な演出も際立つ。映画全体を通して一輪車に乗った人々が頻繁に登場する。校内なのに一輪車に乗ってたり。何かの比喩なのだろうか?個人的に好きだったのだが、劇中で披露される芝居。凄まじいカオスに圧倒されること間違いなし。
全体的に説教臭いのが気になるが、その異様な演出の数々は好き。ただ、かなり人を選ぶ映画だろう。
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