ヤマタノオロチ

フックのヤマタノオロチのレビュー・感想・評価

フック(1991年製作の映画)
3.5
SFXはショボいがかなり良作


【映像】
この作品ではVFX(視覚効果)はほぼ無く、SFX(特殊効果)の水準も本作の6年前に制作された「ネバーエンディングストーリー」と大した進歩は観られません。役者による殺陣、ワイヤーアクション、作り込まれたセット、という実物を使用することにより逆に違和感が消えています。また「見える」「見えない」という古典的な手法を使っているのも個人的には好きです。制作側の工夫が見て取れます。

【脚本】
本作は子供の頃に何回も観ましたが、序盤の記憶が有りませんでした。当然です、大人になって観ても序盤は退屈でした。ネバーランドに行くフラグが立つあたりから退屈ではなくなるのですが、それまでに約30分程度要します。後半の爆発力の為に、あえてつまらなくしたのかも知れませんが、もう10分短くても良かった気がします。

【総評】
一般的に知られるピーターパンの世界からかなり時間が経っているので、アニメや絵本での予習をお薦めします。ほぼ無知識の私でも楽しめましたが、主人公が過去の記憶や序盤に登場する老人達のかつてどんなキャラだったのかを知った上で観るとより楽しめます。本編中で大まかな説明はしてくれますが、脇役の細かい部分までは紹介されません。

全編2時間半あるので、休憩を挟むと良いでしょう。でも、その2時間半は損にはならないと思います。
ヤマタノオロチ

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