ちぇる

冬の小鳥のちぇるのレビュー・感想・評価

冬の小鳥(2009年製作の映画)
3.9
授業の一環として鑑賞。朝一からなかなか重めの内容だったが、観て良かったと思える作品だった。

韓国生まれ、フランス育ちという監督自身の自伝的背景を含んだ処女長編。
孤児院からフランス人の里親に引き取られ、以降フランスで教育を受け、育ってきた彼女自身の体験をベースにしている。

一番は、主人公の少女ジニ役を演じたキム・セロンの演技力が、この映画が初出演とは思えないほどで圧巻だった。
セリフが少ないのに、喜び、悲しみ、喪失感、怒り、諦めなどが表情や演技から読み取れるよう。
他の子供たちも素人で演技指導をイチからしたらしいが、そんなこと微塵も感じさせないくらいに、寧ろ大人の演技力よりも素晴らしかった。

私たちができることはなんなんだろうか。
映画を通して様々な過去現在事実を知ることだろうか。
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