冬の小鳥の作品情報・感想・評価

「冬の小鳥」に投稿された感想・評価

ちぇる

ちぇるの感想・評価

3.9
授業の一環として鑑賞。朝一からなかなか重めの内容だったが、観て良かったと思える作品だった。

韓国生まれ、フランス育ちという監督自身の自伝的背景を含んだ処女長編。
孤児院からフランス人の里親に引き取られ、以降フランスで教育を受け、育ってきた彼女自身の体験をベースにしている。

一番は、主人公の少女ジニ役を演じたキム・セロンの演技力が、この映画が初出演とは思えないほどで圧巻だった。
セリフが少ないのに、喜び、悲しみ、喪失感、怒り、諦めなどが表情や演技から読み取れるよう。
他の子供たちも素人で演技指導をイチからしたらしいが、そんなこと微塵も感じさせないくらいに、寧ろ大人の演技力よりも素晴らしかった。

私たちができることはなんなんだろうか。
映画を通して様々な過去現在事実を知ることだろうか。
moon

moonの感想・評価

3.9
父親に連れられ、大きなホールのケーキを持たされたジニは何も知らないまま孤児院に入れられる。最初は父親が迎えに来ることを信じてやまないジニだが、現実と葛藤し、新しい未来を受け入れていく様子を描く

人に勧められて見た映画。重いテーマなのにそこまでずっしりと描写していないので不思議と爽やかな後味。チーズケーキを隠れて食べるシーン、小鳥を助けるシーン、後半のジニの行動…「ぼくの名前はズッキーニ」「禁じられた遊び」を思い出した

胸が張り裂けそうなあのラストの後、彼女は幸せになれただろうか
ザン

ザンの感想・評価

2.4
なんだこの施設。キリスト教の名において、子どもを国内外に斡旋している。そりゃ、人形を破壊して荒れてみたくもなる。入所後、子役の笑顔が記念撮影シーンだけだったのは悲しい。
キムセロンはさすがだったけどストーリーがうーん…凡。キムセロンだから観ていられたなぁという気持ち。
Yuka

Yukaの感想・評価

4.0
キム・セロン、そしてこの映画を勧めてくれた友人、心からありがとう…。

寒くて、乾いてて、頬っぺたが痛くなるくらい冷たい風が吹いている光景がいつまでも続く。
子供のままでいられない子供たちが、自分を守るために大人になろうと必死になっている。
自分の状況を理解しているドライな子供の芝居が本当にリアルで、これはドキュメントか?と思うほど。

中でもキム・セロンは圧巻だった。
孤児院に贈られた西洋人形を、唯一心を許していたお姉さんをもらっていったアメリカ人と重ね合わせて、次々に引きちぎっていくシーンとか、
死んだ小鳥と同じように土に埋まろうとして自分自身に土を被せて横たわるシーンとか、
本当にこの子は人生1周目なのか?と疑うほど鬼気迫る芝居。

寂しさでいっぱいなのになんだか綺麗だと思ったのはなぜだろう。
好きな映画10本挙げるとしたら確実に入ってくる1本になった。
いるか

いるかの感想・評価

5.0
大人になる、とは運命を受け入れること。子供であった自分を殺し新しい人間に生まれ変わること。

前へ進むために大人になるしかなかった少女を見事に演じきったキムセロンが本当にすごい。
何度見てもラストカットで心が破裂しそうになる。
2012/10/4
せつなくなる映画。
私の感受性が乏しいのか、心にズキュンとは来なかった。
IPPO

IPPOの感想・評価

2.9
むしゃくしゃするなら布団を叩きな

という決め台詞がツボ。

イ・チャンドンがプロデューサーというのが納得できる。フランス人監督による韓国映画。

キム・セロンちゃんのデビュー作。
思ってたより暗くも重くもなくて安心。
女児孤児院を舞台にしたヒューマンドラマ。悪人や偽善者が出てくるのかと思いきや、みんなどこか現実的で、さばさばしてる。そこが良かった。養女に貰われるためならばぶりっ子だってなんだってやるよね。それがその世界の最低でも最高でもない現実なんだもの。

さて、脇役のコ・アソンの演技が上手すぎて驚いたのは私だけでしょうか。足が不自由で、最年長の孤児で、みんなのお姉さんでいなきゃならなくて、叶わぬ恋を密かにしていたり…個人的には主演のキム・セロンよりこのコ・アソンの役所と演技に感銘でした。

キム・セロンの不幸せモノなら 笑、本作より「バービー」の方が彼女の演技も内容もおススメだな。ちょっと内容が似通ってる気もする。
ぺあの

ぺあのの感想・評価

3.5
ジニ役の子役の表情が素晴らしい。目が本当に演技していると思う。その他の子役とうとうの演技は特に印象なし

このレビューはネタバレを含みます

この映画、事前知識まったく無しで観たが、こういう物語だったのか。
はじまってすぐに、「おいおい、これ韓国映画?」と思ったら、フランス&韓国の合作だった。

1975年のソウル近郊、イ・ジニという少女が父親に連れられて、養護施設に入れられる。少女は、父親に置き去りにされた事実を受け入れ難く、父親が迎えに来ると思っているが、現実は残酷。
ジニは施設に馴染めず、出て行こうとするが、やはり戻ってきてしまう。
そんな中、施設でようやく仲良くなった少女が居たが、彼女もアメリカ人にもらわれていってしまう。
このあたりから、「いい子にしてれば、養子にもらってもらえるんだよ」ということが表に出てくる。
そして、ジニは、フランス人夫婦にもらわれていくことになり、韓国の空港からフランスの空港に到着するところで突然終わる。この終わり方が上手くて、ジーンと胸に迫るものあり。

しかし、韓国の子供達が「花札」やってるシーンがあり、「あれ、韓国にも花札あったのか?」と思ったが、多分、第二次世界大戦の余波で日本から伝わったのではないだろうか。

まずまずの作品であった。
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