キミシマユウキ

隠し砦の三悪人のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
3.8
戦国時代、百姓の又七と太平は金欲しさに戦に参加するも何もできないまま囚われ隙をみて脱走しているときに谷で金の延べ棒を発見するが・・・

日本を誇る名匠:黒澤明監督による1958年の娯楽活劇。
自分は映画好きを自称しつつも黒澤監督作品は一つも見たことがなかったので
『スターウォーズ / フォースの覚醒』
公開前に今しかないと思い鑑賞!!

え?なんで50年以上前の時代劇とスターウォーズを関連付けたかって?

え?SWファンなら誰でも知ってることを今更ドヤ顔で言うなって?

え?みんながみんなSW好きなわけじゃないんだからもったいぶらずに早く教えろって?

そうおっしゃるなら教えましょう!(自己満)

実はこの作品ジョージルーカスに多大な影響を与えており、『スターウォーズ:エピソードⅣ 新たなる希望』
のキャラのアイディアの元になっているそうなのだ!!
豆知識としては昔から知っていたがやっぱり作品自体を見ないと語れない!と思い今作の視聴を決意したのであった。
そのため日本の古典映画知識にも黒澤監督知識にも乏しい自分はそういった観点でのレビューは全くせずに一人のスターウォーズファンとしてアプローチしていこうと思う!

まずは冒頭、
百姓の太平(デッカイの)と又七(小っちゃいの)が荒野をわちゃわちゃと喧嘩しながら歩いている…

って!こ、こ、これはぁぁ!∑(゜Д゜;)
早速スターウォーズの冒頭のR2-D2とC-3POの喧嘩別れのシーンやないかぁぁ!!(興奮)

気を取り直して続きを、
別々になった又七と太平が囚われて捕虜になったとき再会し(ry

って!!こ、こ、ここも!!∑(゜Д゜;)
R2-D2とC-3POがジャワに囚われて再会するやつやないかぁぁ!(興奮)

そしてなんやかんやあって(中略)戦に負けた国の側の姫である雪姫を隣国へ逃がすという流れになる。この雪姫が強気で男勝りな性格で(ry

って!!こ、この女性は!!∑(゜Д゜;)
強気で男勝りな姫ってまさにスターウォーズのレイア姫やないかぁぁぁ!!というか姫を救出するというプロットそのものがスターウォーズしてるやないかぁぁ!!
というかレイア姫より雪姫の方が好きかもしれないぞ!!ごめんなレイア!お前はハンソロにあげるから!

そしてなによりも感心したのは主人公真壁を演じる三船敏郎!
三船敏郎といえば日本の、いや世界の映画界でも誇れる超スーパー俳優として有名だが自分の中では

「高橋ジョージと結婚したちょっと馬鹿そうな三船美佳のお父さん」

という物凄く残念な印象しかなかったので今回が初鑑賞!
凄いオーラ!いい声!濃ゆい顔!まさにTHE・俳優といった感じで格好良かった!彼の槍でのシーンは緊張感があふれ出ているし、凄んだ時の気迫は尋常じゃなかった!今回は彼を見れただけでも大きな収穫だ。
しかもジョージルーカスにも惚れこまれていたらしく、スターウォーズを作る際にダースベイダーかオビ=ワンを彼にオファーがあったとかなかったとか!実現していたら大変なことに!
ダースベイダーの仮面を開けたら三船敏郎って!
三船美佳に向かって

「違う、お前の父は私だ。」

とかいう遊びができるじゃないか超楽しそう!!(笑)

と、まぁこんな感じに一人のスターウォーズファンとしてニヤニヤできる設定が沢山籠っていて楽しめた。ワイプで状況を変えてくのとかも影響を与えてるのかな?
SWファンとして見なくても日本の傑作として名高い今作を勉強で観るのはアリかもしれない。
50年も前の作品なのに二時間以上の尺を退屈させずに見ることが出来たのはさすが巨匠のなせる技だろうか?
ただし、昔の作品だからかたまにセリフが何を言ってるのかわからず結構音量を上げたり努力してしまったので字幕があるともっと楽だったかもしれない。
ということでこれからも黒澤監督作品をちょくちょく見ていこうと思います!
オススメがあったらドシドシ教えてください!

May the force be with you... (関係ないけど)

日本の歴史的名作を見たい方、三船敏郎のカリスマを感じたい人、そしてスターウォーズに大きな影響を与えた作品を見たい方にはおススメの作品。