はる

隠し砦の三悪人のはるのレビュー・感想・評価

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
4.6
黒澤 明×三船敏郎を見るのはこれが3作目ですが、現時点ではNo.1です。
真壁六郎太が両手で刀を持って馬にまたがり疾走するあのシーンが忘れられない。
あの形相で敵を追う姿はまさに「名うての侍大将」でした。
こんな家来がいるからこそ、雪姫も気丈な君主としていられるんだろし、田所兵衛の「裏切り御免」も含めてこの作品の主従関係の諸々をあの疾走で証明しているように見えました。
ハリウッドスターがこぞって共演したがったという逸話にも納得です。
雪姫のあの喋り方はキツかったけど、縛られた状態でも馬にまたがっている姿は凛としていて良かったです。啞になる演出に救われた気がします。
最後の雪姫の衣装だけはカラーで見たかったです。時代劇で見慣れた装いとはかけ離れていてエンタメ性を高めてくれました。

又七と太平のコンビがR2-D2とC-3POの元ネタとして有名ですが、衣装のエンタメ性も引き継がれていて嬉しいです。
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