もののけ姫ヴァルハラ
ストーリー
中世スコットランドの、とある王国。王女メリダは、弓矢を手に森や野山を駆け回るのが大好きな少女だった。そんな自由気ままな娘のメリダに、王女としての振る舞いや心構えを教え込もうと苦心するエレノア王妃は毎日衝突していた。しかし、ある日…。
監督 マーク・アンドリュース
ブレンダ・チャップマン
予想以上に面白い!
世界的に売り上げは良かったが、日本ではピークサー作品でワーストの大コケを記録した。
多分、日本の宣伝の仕方がまずかったのだろう。
当時は流れるCMを見ても、メリダばかりに焦点が当てられ、その割に陰湿で暗い印象を受けた。さらには、王女が弓を使って馬にまたがる姿にどこかの映画の既視感さえ覚えた。
しかし!蓋を開けてみると「見事」
とても面白い!
多くは語れないが、そりゃあ宣伝の仕方も難しいはずだ。一歩間違えれば全てがネタバレになってしまう。その努力があのCMだったんだなとやっと気づけた。
大好きなピクサー作品なので言う事はないが、もし映像表現について語るなら"緻密で遊びに満ちている"だろう。
ただの「女性独り立ち映画」ではなく、家族の物語であり短い尺に凝縮される濃密な描き方は必見。
所々、「もののけ姫」やアサシンクリードヴァルハラを連想して、それもまた楽しかった。
そして、毎度のことながら残念なのは
エンドロールに吹き替え声優の名前しか流れないこと。
もっとエマトンプソンやハグリッドの名前を前面に出すべきだった。
「そこじゃないんだよ」感はいつまで経っても否めない。