このレビューはネタバレを含みます
人間の友情、信じる気持ちがどれだけ高尚なものか、美しいものか再確認させてくれる作品だと思います。
人間不信になってもおかしくない境遇にあった主人公の、仲間を想う行動に非常に感動しました。
特に主人公の自殺を暗示する描写から、脱獄を決行したことが分かった瞬間が堪らない。
誰にも相談することなく、悟られることもなく、20年もの間脱獄を企て、静かに決行する。無愛想で冷酷な人かと思いきや、メッセージを残して友との再会まで計画しておく。
大事に想うからこそ脱獄を伝えることをしなかったんだなあとじんわり感じました。
作品を見終えた後に、主人公の20年間の出来事ごとにどんな気持ちだったんだろうと考える時間こそ、この作品の醍醐味なんじゃないかと思います。
25年も前の作品ですが、今でもたくさんの方が名作だとおっしゃることに非常に共感しました!