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ショーシャンクの空にのcotaのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5
希望がテーマの珠玉の名作。学生時代に見たことがあったが、その時とは感じ方が違った。なんか男色に合うのがトラウラなのか凄い抵抗があって見てたけど、実際にはそんな過激シーンではなかった。トラウマってこんな感じなんだなーと、本編とは関係ないけど実感したところ。
内容として希望がテーマで、印象的な言葉は必死に生きるか必死に死ぬか、希望は危険だ、の2つかな。前者は作中2人の人物で表されていて、どちらを選ぶべきかという問いが投げかけられている。後者は完全な絶望の中での希望、救いとは死なのだということ。確かに、と思った。
主人公は投獄された当初から脱獄という希望が胸にあったからこそ、どんな困難にも耐えられた。絶望に慣れ胡座をかけばこそ楽になるが、それは必死に死ぬだけだと。エドガーシャインのキャリアーアンカーもこれに近しく、自分が何を信念としているかは持つべきだし行動すべきだし習慣化すべきだなと改めて考えさせられた。
モーガン・フリーマンがやっぱいい。めっちゃいい。達観しつつ絶望しつつ相手を思いやる、それこそ構成した囚人を見事に演じてるなと。ラストシーンは決して泣かせようと盛り上げてるわけじゃない。すごく自然な演出なのに、めっちゃ泣ける。彼らの自由で希望に満ちた、ラストシーンのその先に思いを馳せながら海の青さに感動するような、すごくよい映画でした。
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