ごっちゅん

ショーシャンクの空にのごっちゅんのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.7
"希望は素晴らしい
 何物にも代え難い"

思い続けることが大切。

無実の罪でショーシャンク刑務所に投獄されたアンディは経理係として一目置かれる中、当時の事件を知る新入りが現れる…

何年振りの鑑賞だろう、
たしか大学に入りたてほやほやボーイで時間を持て余した時に観て、おそらく今回ほどの感動は覚えず終わった気がする。(社会も知らず自由な若造だもんな)

映像、台詞、どこを切り取っても無駄が無い。いま映画を観ているということを忘れて、自分自身がその場面のその場所にまるで幽霊みたいに居るかのような感覚になる時がある。
まさにそんな瞬間が続いた。

モーガンフリーマン演じるレッドが当時の刑務所内での出来事を語る口調で差し込まれるナレーションが心地よい。

てかさ、モーガンフリーマンて歳を重ねても見た目が全く変わらないよね。作中の40年もそうだけど、現実でも全然変わらないの不思議だ。40年後も同じこと思ってそう。


"彼は自由に飛ぶべき鳥だった"

今作で語られるテーマは<希望>。
そしてアンディとレッドの意見が交わらない点がこの希望に対しての考え。
塀の中で希望を抱くことは危険である、つまり希望が大きければ大きいほど打ち砕かれた時の絶望も大きくなる。

人生を諦めた人間にとって出所すら希望では無くなってしまうという、誰も得をしない強烈な環境だと痛感する。

自らこの世を去ったブルックスと違った点は、その先に目的があったからだろう。
友に会いに行き、生きることを決めた再スタートのワクワク感はきっと塀の中にいた頃に想像もできなかった感情に違いない。
人生において<誰と何をするのか>が希望とイコールなのかもしれないなんて思ったり!


"その短い時間だけは皆自由を感じていた"

アンディが流した音楽がスピーカーから流れてきた瞬間、時が止まったように皆がじっと耳を傾けて聴き入っていたシーンが好き。
罪を犯した人間にも心の豊かさはある、それを思い出させるとても素敵なシーンです。☺️


アンディ自身の不屈の闘志で希望を諦めない物語であると同時に、レッドが新たな人生に旅立つように誰にでもチャンスは訪れることを肯定している物語でもあると感じました!

自由と希望を手にして、空に向けて両手を大きく広げる名シーン!🙌
あとあんな下水道通ってきたらそりゃあのポーズするよなぁ。

海岸近くにホテルを建て、客を船に乗せて釣りに出かける。
この夢を叶えるために、アンディとレッドはこれからも友として共に生きていくのだろうね。
2人が再会を喜ぶラストシーンの海岸での引きの画がなんて美しいんでしょう!!🌊

"俺は生きるぞ"
ごっちゅん

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