やはりまたまた、タイトルが上手い。今回は和訳でどうしようもなくなるのはしょうがないが。映像を観て、上手いなと感じた。カメラマンが上手い。安定感があった。色も全体的に青く、光も上手く使い空気感が良かった。多分だが、構図も上手い。映画館で稼げなくても意外とそのあとも売り上げが伸びるもんなんだと初めて知った。確かにアクションやお色気恋愛もないので当時としては大衆向けではないかと考えられる。どちらかといえば当時ならば映画好きの方に好まれたのではないか。冤罪の話やそれぞれの人権を考えさせられるテーマ的には今の方が合っていると思われる。牢屋の囚人はこんな良い奴らばかりではないのではないかと確かに思ったが、牢屋に憧れる描写では全くなかったので問題はなかったと考えられる。老人の元服役人が最後首をつり自殺した展開が生々しかった。物語の序盤の感情移入の導入が上手く感じられた。シンプルな感想としては署長がとても胸糞が悪かった。弱みを握っていて尚且つエリートの頭を持ったなら上手く活用すれば良いのにと感じた。ただこういう作品のもどかしいところは作られたストーリーなのでこうすればいいのではと感じてもどうしようもないところだ。
