Hope
映画あるあるジャンル「脱獄」のパイオニア的作品だと思ってたら脱獄なんて通過点に過ぎない。生きる「希望」を生々しく厳しくも描いた超爽快作品。
超エリート銀行員のアンディが記憶が曖昧ながらも妻とその不倫相手を射殺したとして終身刑。ここの酒に酔って曖昧だったのが「無実の罪」として後々効いてくる。ドロドロのショーシャンク刑務所で持ち前の頭を使ってカースト上位層にのめり込んでく姿が勇ましい。刑務官の免税だとか所内図書の蔵書を成功させて刑務所内全体から信頼を得たのがかっこいい。
途中でおじいちゃん受刑者が社会復帰をしたシーン。出所したけど刑務所で過ごした年月の間に文明は急成長。時代に追いつけず追い込まれて自ら命を断つシーンは印象的。「終身刑は人を廃人にする刑」なのが証明された衝撃的なシーン。
この誰もが見たことのあるポスターが実は💩まみれなんて誰も思わないよ。冒頭の事件なんて解決されなくても、刑務所内の陰湿で曖昧な雰囲気と物語の展開が未解決を肯定してくれる。途中で入所してきたロック好き受刑者が本当に良いスパイス。アンディは実罪なのか無罪なのか微妙にするからこその辛さがあった。
最後のエモーショナルな展開にハートフルで爽快な演出、感動の積み重なったラストシーンは何度でも観たい最高の終わり方だと思う。
