その人生において"希望"を捨てずにいられることがどれほど困難だろうと考える。特に薄暗く閉鎖された空間では…。流されるか、逆らうか。
アンディが選んだ長く険しいルートは希望を信じる者だけが抜けることのできた道。
確かに、希望は永遠に価値のあるものだと思う。
『刑務所のリタ・ヘイワース』読了後の再鑑賞。結末に僅かな差異はあるものの映像化されたものの方が人間ドラマ色が濃ゆくて私は好き。ただ、アンディが計画を実行に移すまでの期間や険しい道のりについては小説を読んで鑑賞する前と後ではその印象に歴然の差があった。もちろん後者の方がより深く作品を味わえる。
ちなみにブルックスの人生はこの作品のなかで一番考えさせられたストーリー。攻めることも止めることもできない、そしてそれが間違った生き方だとは到底思えない。やはり人生において希望は生きる道標だと思い知らされた。
深く重く心に残る作品だった。