けびまつ

ショーシャンクの空にのけびまつのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.2
午前十時の映画祭で上映されていたので、劇場で鑑賞。
ほぼ満席でいまだに集客できるってすごいなぁと感心。

スティーブン・キングの小説をフランク・ダラボンが文通で口説き落として映画化したという本作。久しぶりに観たが改めて良い映画だったなぁ。

テーマは人生を謳歌するために、希望を捨てにずに持ち続けようといったすごくシンプルなものながら、何十年も投獄され続けるという絶望的な状況との対比で、労働の後の少しのお酒、静寂、音楽、尊厳を持つこと、読み書き、そして、何よりも友情がいかに大切かということを教えてくれる。

映画はオープニングをのぞいて、レッド役のモーガン・フリーマンの語りで進行されるバディもの映画。主人公であるアンディー役のティム・ロンビンスのぶっきらぼうな演技がまた味わい深い。ほぼ全編が刑務所内で男性ばかりが登場する映画なのだが、どこか品があって、爽やかさがあるのが本作がとても不思議なところ。

アンディの脱獄というメインストーリーとアンディとレッドの友情のサブストーリーの構成が本当に見事すぎるくらい見事で、途中で友人の自殺を挟むことでのクライマックスの盛り上げるやり方もベタながらに素晴らしい。今回もラストで静かにツーっと泣いてしまった。不朽の名作。
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