Aris

ショーシャンクの空にのArisのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画を見るまでは、罪人は罪人であり、私には関係のないこと、一生関わりのない人達だと思っていました。しかし、彼らは私と完全に違うものではなく、私のどこかにも彼らと同じ様な部分があり、また、私が罪人になるという可能性はゼロではないということに気が付きました。これはこの映画を見た感想のほんの一部でしかありません。
本当に感じて、考え続ける必要があると思ったのは、人を見る時、その人の何に焦点を当てるかによってその人の評価は大きく変わってくるということです。アンディが人を殺していようがいまいが、周りの人物はアンディを信頼していた。それはもちろん周りも罪人であることが前提であり、その分の譲歩があるからということが大きな原因の一つではあると思います。見ている私もアンディを自然と信頼している一人でした。この人は信じられる、と思うその判断理由は、一時の行動よりもその人の普段の姿にあるのだと感じられました。
しかし、世間を賑わせるゴシップでは、普段の姿よりも一時の事柄を取り上げて、それに対して判断されることが多い様に思います。その人の普段の姿を何も知らない人達がその人を判断するのはとても軽率だと感じます。
私に考える機会を与えてくれた素晴らしい映画に感謝したいです。
最後に、レッドがアパートを去る時、残してあったメッセージに付け加えたシーンがとても好きでした。
Aris

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