ちか

フィッシャー・キングのちかのレビュー・感想・評価

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
4.0
ロビンウィリアムズが、公園で語ったフィッシャーキングのお話(聖杯伝説)
がとっても良かった。境遇も性格も反対のふたりが、裸で横たわるようすは、人間同士が、名声や栄光ではなくて、一体の(孤独な)動物に過ぎないと自覚したとき生まれる共感や愛情によって繋がるのだと思わせてくれた。はじめてこの映画をみたときは、主人公は罪悪感に苦しんだけど、絶好の償いの機会を与えられて、幸運だなと思った。たしかに、実際に、償いたい相手と、(自分のせいだと知らずに、)会うことができるというのは現実にはなかなかないかもしれない。でも、ただ、誰か目の前に苦しんでいる人がいて、水をさし出したら、その水が聖杯の水となり、相手も自分も救われないだろうか?漁夫王伝説の解釈として間違っているのかもしれないが、そうだといいなと思った。
ちか

ちか