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地球防衛軍のssr701のレビュー・感想・評価

地球防衛軍(1957年製作の映画)
3.2
特撮の知識など無いに等しいのですが
WOWOW「特撮の父 円谷英二 特集」の1本を見てみます

冒頭のスタッフ一覧に
「撮影 小泉」
「美術 安倍」
「照明 岸田」
の名前があってちょっとギョッとしました
実際は「美術 安倍」のあとに
「録音 宮崎」が来るのですが
ここが「宮澤」だったら総理の名前で揃うのに惜しかったです
宮崎謙介が政治家に返り咲いて
総理になってくれたらいいのになあ…
そんな明るいニッポンの未来を夢見るボクなのでした

~糸冬~

いかんいかん
まだ40秒しか見てませんでした
ついつい違う話に浮気してしまうボクの悪いくせです
ちなみに宮崎謙介の浮気のお相手は
グラビアアイドルの宮沢磨由なんですけどネ!
気を取り直していざ視聴開始!

(ネタバレあり&雑です)

ひねくれ者なので
これはセットだな…ミニチュアだな…と
思いながら見てしまうのですが
それでもその細かい仕事っぷりに
ちょっと感心したりして見ましたね
火や爆発はホンモノってことで
迫力が失われていないのかもしれませんね
火の粉が球体の基地の上を転がってから落ちるとか
ホンモノだ!って感じが伝わってきます
CGの爆破はほんと萎えますもんね…
爆発後の煙が晴れて
無傷のままなところもかっこいい映像です!

で作り物だな~なんてこと言いながらも
ロボットがゆっくりと歩いて破壊しまくる姿にも
恐ろしいなあ…なんて思ったのでした
そういう派手な破壊や爆発に目が奪われがちですが
土が崩れるシーンの臨場感と恐怖!
これも見どころのひとつなのでした

それから「ワレワレハウチュウジンダ」的な喋りの
もしや元祖の作品なのかな?と思って調べてみたら
ほぼそういうことのようですね(諸説あります)
しかも宇宙人役で出演した土屋嘉男が考案して
監督に提案したそうです
なかなか感慨深いなあ…

基地の中でうっすらと
「ファーン」みたいな音が鳴ってるのも
これが元祖なのかな~
アニメ作品でもよくありますよね

宇宙人がやってきて
「半径3キロの土地」と
「地球人との結婚」を要求とか
さっきまでの破壊活動も怖かったけど
また違った意味で怖いなあ…
「あなたがたも月や火星を目指したり
勝手に月の土地を売ったりしてるでしょう?」
とか冷静に責め立ててきたりもします
ちなみに外見はゴレンジャーっぽいです
しかもリーダーが赤色!
これは偶然ではないのかも…

結婚については
「我々はストロンチウム90の影響で
産まれてくる子供の80%は異常児なので
捨ててしまいます」
とのことで子孫を残すための要求だそうです…
「捨ててしまう」って…
怖いよ…この作品怖いよ…
しかも勝手に嫁さん候補5人を選別してて
「このうち3人はすでに手に入れました」
怖いよ…怖すぎるよ…!
子供のころに見たら泣いてたかも…
宇宙人的に見ても美人と認められる
河内桃子と白川由美の上品な美しさに
とりあえず見惚れて
気を取り直して視聴続行です

まあこのふたりを警護してたはずの
警察が間抜けなので河内桃子は
さらわれてしまうんですけどね(トホホ)
そもそも狙われてると知ってながら
そのまま家でのんびりふたりで過ごしてるんですよ
カーテン開けっ放しで引き戸すら閉めずに
庭から入り放題の状態です
何の警戒もしてません
その庭先へと降り立って宇宙人は侵入してきたのでした
うーん…

広い邸宅であろうその玄関に
ふたりも警備についているんですけど
真正面から「お嬢さんをさらいに来ました」と
宇宙人がやってくると思ってるのでしょうか?
とっくにさらわれてしまっているのに
「異常は無いか?」なんて聞かれて
「異常ありません!」と答える無能警察…
元気があってよろしいですネ!(錯乱)
そして河内桃子がいなくなったことを不審に思った
白川由美も庭先に出てあっさりとさらわれてしまうのでした(アチャー)
宇宙人は5人の嫁さん候補とか言ってたけど
いつの間にやら15人くらい
ひとつの大きな部屋へと集めていたのでした
みんなすらっとした美人さんだったので
ボクも宇宙人の靴でも舐めて仲間になり…
何でもありません


つーか宇宙人に対する武器が電子砲!?
これは…エヴァのヤシマ作戦のあれですか!
形状とか全然違いましたけど
元ネタとして考えてもいいんじゃないかな?

そして!残り10分ほどで大きな見せ場が!
宇宙人に対して即時退去をと勧告するも
相手のとってきた報復攻撃の迫力たるや…
今までの光線での爆破や大型ロボットの攻撃とは
違う手段の攻撃だったというのもあり
見ていて思わず声をあげてしまうほどのものでした
劇場で見たらそれはもうものすごい臨場感だったでしょうな~

それから銃が弾切れすると
銃を投げつけて攻撃するというのも
何か元ネタがあるのかな?
月光仮面でもありましたね

最後の最後にもう残り時間も無いのに
ロボットが再度進行してきて
いったいどうなるのかなと思ったら
意外な形で終わりを迎えるのですが…
それは見てのお楽しみです!
(楽しくないです…といつもなら言うところですが
今回は楽しいです!)

いやー見ごたえのある作品でした
後半の激戦はお見事すぎます
ますます今後CGのしょぼい爆破を見るたびに
萎えまくることになると思います


そして言わずもがなですが…
伊福部昭の音楽が最高に良かったです
戦闘シーンの勇ましい音楽はもちろんのこと
防衛軍司令部へと各国のクルマが来るシーンの
音楽もちょっとステキでした


あと逃げ惑うエキストラの数もちょっと過剰かな
と思うくらい多かったです
こういうところにもちゃんと人員を割くのが
緊迫感に説得力を与えるんだろうなあ…
なんて思ったりもしたのでした
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