るい

地球防衛軍のるいのレビュー・感想・評価

地球防衛軍(1957年製作の映画)
3.6
姉さんと巡る怪獣映画探訪
今回は元祖空想科学映画「地球防衛軍」
話は

富士山麓の村で祭りがあった夜
突如、地面から発火する謎の山火事が発生し
一目散に向かった天体物理学者の白石が消息を断つ
後日、彼の友人である渥美は
彼からミステロイドという題の、ある論文を預かっていてそれを安達博士に届けに行く
しかしその論文は謎に、途中で終わっていた
そんな矢先、彼が住んでいた村に、放射能を伴った山崩れが起こり
現場に到着し調査していると、突然
トンネルを破壊して巨大なロボットが姿を現し村を襲撃し始める
こちらの攻撃をものともしない怪ロボットを
なんとか、防衛隊の鉄橋爆破により進行を食い止める
渥美は一連の事件の首謀者が白石の論文にあったミステロイドという異星の文明人の侵略によるものと推測
その予想は的中し富士山麓に巨大ドームが出現し「ミステリアン」と名乗る謎の集団が現れたのだった‥‥‥

ちょうど公開年に、ソ連が世界初の人工衛星
「スプートニク1号」を打ち上げたのを皮切りに起きた、宇宙開発競争や空前の宇宙ブーム
とかに乗っかって作られた
東宝特撮初の本格宇宙映画
かつ怪獣映画初の「東宝スコープ」(シネスコの自社ブランドみたいなの)で公開された作品
ちなみに調べたところ
日本映画で初めて巨大ロボットが登場した作品でもあるらしい
やはり米ソ冷戦下の影響か、
作風は戦争チックだが
あくまで防衛目的の地球と敵のミステリアン側もやむを得ない事情があっての
両者の食い違いによる争いというのがまた
影響を物語っている
とにかくミステリアンの見た目が
不恰好なスーパー戦隊かボンバーマンにしか見えないっていう
ちなみに階級で色分けされてて
統制官が赤
中級指揮官が黄
兵隊が青
となっている
喋り方がまた、ベタかつ独特で
「ワレワレハ、ウチュウジンダ」を思いっきり採用してるんですよ🤣
これは演じた土屋嘉男さんのアイデアだという
とにかくミニチュア特撮がまた凄い作品だったなって印象
モゲラ(ロボット)が村を襲撃するシーン
や、クライマックスの富士山麓での
マーカーライトファープ(パラボラ状の超兵器)を使用した、ミステリアンとの攻防戦などとにかく迫力があって面白かった
意外に火や爆破が多く使われてるんだよね
あと凄かったのが水を操るシーン
あれ逆再生とか多様してるんだと思うんだけど巨大水柱とか本当凄かったな🤔
演者も良かったな
佐原健二に平田昭彦
ヒロインに白川由美と河内桃子
って「ゴジラ」と「ラドン」に出てた俳優を主軸にしてるんだよね
めちゃくちゃ時代を感じる
ヘンテコ未来な映画でした😆
次回からはまたゴジラに戻ります🦖
るい

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