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ボーン・レガシーのおーつのレビュー・感想・評価

ボーン・レガシー(2012年製作の映画)
3.2
はっきり言ってテンポというか歯切れが悪い印象です。あ、だからと言ってシリーズの中で今作をパスするような事はしないでください。主演も違うし外伝の位置付けなのですが、一応伏線の回収もしているので4作目として観るのをお勧めします。

まず歯切れが悪いと感じた理由は、全体的にスローなところ。
上映時間も最長の135分ということで、いつもは2時間以内にすごい重量を感じがするのに今作は

長いのに重量もない!

(少数ですが今作が初ボーンという方には最悪ですね。)

そして次に考えられる理由は、
特にアクションシーンなどのカット割り、カメラワークにボーンらしさがない。
マットデイモンはグリーングラス監督でなければ降りるという事で降りたわけですが、彼は正しかったですね。
グリーングラス監督特有の雰囲気が今作になく、アクションの質はボーンに近いものになっているのにもったいない。

そして最後に考えられる理由は、話が特に時系列がわかりにくい。
主人公が変わっても「これはボーンシリーズですよ!」と伝えるために3作目の「ボーンアルティメイタム」とリンクさせる気持ちはわかります。
でもアルティメイタムと同時進行しながら途中からその先を行く構成は、本編と外伝の二つの時系列をいちいち並べなきゃならない面倒くささがありました。

といっても、
今のところボーンとアーロン、2人の人間兵器が野に放たれたままになっているわけです。
この2人が今後のフランチャイズで上手くリンクしてくれるとファンとしても嬉しいし、このボーンレガシーの株が少しは上がるのではないでしょうか?

そして未だにボーンレガシー(遺産)ってどこがボーンの遺産なのかいまいちぴんきません。
単純に暖簾分けしたかったからボーンを付けたんですかね。
あ、原作でボーンレガシーがあるから無視できなかったのかな。
やっぱわからないです。笑
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