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ボーン・レガシーのEDDIEのレビュー・感想・評価

ボーン・レガシー(2012年製作の映画)
3.0
ジェイソン・ボーンの戦いの裏ではこんなことも起こっていましたというスピンオフ作品。ジェレミー・レナーのカッコよさはこの上ないが、シリーズとしての関連性がイマイチ感じられない微妙な出来。面白くなくはない。

世間の評判があまりよろしくない印象の本作。ボーンシリーズ三部作が上手く纏まった後に、この人気作にあやかって新シリーズ開幕とばかりにアーロン・クロスという新主人公が登場します。
このクロスを演じるのがジェレミー・レナーでめちゃくちゃカッコいいです。カッコいいんだけども、作品自体は結構テンポが悪くて肝心の盛り上がるアクションシーンも終盤までお預け。さすがに135分は長いなぁと。
私の大好きなエドワード・ノートンも出演していましたが、本作ではあまり印象には残らず…。

そもそもボーン三部作で“トレッドストーン計画”や“ブラックブライヤー計画”と出てきた挙句、本作では“アウトカム計画”や“ラークス計画”と出てきて訳わかりません。もっと計画を統一させてもらえませんかね。
しかもこの流れを組むと“ラークス計画”で誕生した戦士が一番強く最高傑作なはずなんですが、ルイ・オザワ演じるLARX-03の最期がなんともあっけない…。

大人の事情も絡んでくるんでしょうが、『ボーン・アルティメイタム』がとてつもなく巧みな編集技法でテンポ良く物語が進み、常に緊張感保たれた傑作だったのに対して、本作は編集がめちゃくちゃ雑。前作の良いところを全然踏襲できてない。なので、シリーズとしてただテーマソングを揃えただけのB級真似事映画に成り下がってしまっています。
もちろん面白くなくはないんです。ただ過去三部作と比べても豪華キャストを集めておきながら、この出来では目も当てられません。
まぁ壁を滑り降りるジェレミー・レナーがとてもカッコ良かったので温情でスコアは3.0としています。

最新版の『ジェイソン・ボーン』は大丈夫だろうか…。

※2020年自宅鑑賞180本目
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