みおこし

悪魔の手毬唄のみおこしのレビュー・感想・評価

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)
3.6
金田一耕助は静養のために岡山と兵庫の県境にある寒村、鬼首村の温泉宿「亀の湯」にやってきた。この場所を紹介してくれたのは昔から親しい磯川警部だったが、やがて彼からこの場所であったというかつての殺人事件について知らされることになり…。

市川崑監督と石坂浩二のタッグで贈る金田一シリーズの第2弾。このシリーズが最高なのは何とも言えないあのおどろおどろしい雰囲気と、どこまでも豪華すぎるキャスト。若山富三郎さん、岸恵子さん、草笛光子さん、大滝秀治さん、山岡久乃さんなどの超大物が勢ぞろいし、ラストまで真犯人が誰か分からないスリルは本作でも健在です。
『犬神家の一族』と比べても女性の被害者が多く、よりショッキングな殺人シーンばかりなのも印象的。村に伝わる歌をベースに殺人が繰り広げられるというのは後年色々な名探偵もので使われてきた流れですが、横溝正史本人もこのお話を一番自分の小説の中で気に入っていたというのも納得。
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