珍獣

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗の珍獣のレビュー・感想・評価

5.0
列車が走り出す、20分以降から文字通り加速度的に面白くなる。

列車に乗る=物語にライドする

「あっ、始まった」ってなる瞬間の高揚感よ。

あの主人公の執念がすごい。
そんな追う!?ってくらい追う。
迷い無く常に動き続ける主人公が気持ち良い。

次々にバリエーション豊かな災難が襲いかかるのも最高。
線路に置かれた材木(2本目)のギミックとしての気持ち良さよ。

人物や物の動きとタイミング、そして背景(列車と反対方向に走る大人数の騎馬隊など)に至るまで全てが見ていて気持ちが良い。

本人は極めて辛い状況であっても、のどかで優雅な曲が流れるだけでコメディになる。

信じられないほど身体を張ったドタバタ劇なのに、走ってるだけで泣けてくる。

後半は「そうくるか!」って驚きと共にどこまでも走ってくれと思った。
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