満点つけた。『地獄の黙示録:APOCALYPSE NOW 』完全版。
実に、3時間22分という長さ。
しかし、それに耐えうるコッポラ作品の戦争という名の狂気。
CGを使わず表現された戦場描写がすごすぎる。
どんなに良く出来ていてもCGオンパレードの映画に飽々している人は、ぜひ本作を鑑賞することをおすすめする。その質感は全く違う。
徹底的に人の心理描写をなぞって進んでいく物語構成。
途中で、劇中の大尉の心理に同化してしまう錯覚さえ感じてしまう。
ここまで、同化させることのできる映画は多くない。
知恵と理性をもつ人間だけ特別。
そんな風に語ることが滑稽に見える。
人間は、やはりただの『動物』なのだ。
しかも、愚かな知恵と感情を持つ。