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地獄の黙示録・特別完全版のjjのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)
4.0
特別完全版は初めて観た。フランス入植者等のシーンが追加され、それにより一層ウィラードの物語になったと思う。初公開版はカーツの存在感が大きかったがメインストリームはウィラードなんだと感じた。
60年代末から70年代にかけて如何にベトナム戦争がアメリカ社会に大きな問題としてのし掛かっていたか。特に戦争の現実を正面から取り上げた傑作。少し難解だが。
この映画の10年後、マーティン・シーンの息子チャーリー・シーンがやはりベトナム戦争の狂気と実相を描いた「プラトーン」に出演していて感慨深いものを感じる。また少年とも言うべきローレンス・フィッシュバーンやちょっと出演のハリソン・フォードがいたりデニス・ホッパーが最後に出て来るとか贅沢な作り。でも何と言っても印象深いのはワルキューレの騎行を大音量で流しながらベトコンにナパーム弾の攻撃してその間にサーフィンするシーンだな。ベトナム戦争の狂気を象徴している。
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