コッポラ監督のベトナム戦争を描いた「地獄の黙示録」に約50分の未公開シーンを追加した完全版。同じくベトナム戦争を描いた、フルメタルジャケットとディアハンターに並び、三大ベトナム戦争映画と(勝手に)呼ばれている。本作が他の2本と最も違うところは主人公がアメリカにいる所を一度も描いていない点だろう。異国の地で徐に気が触れていくのを丁寧描いている。ただそれが綿密すぎて、50分の未公開シーンと相まって3時間強の時間がとても長く感じた。劇場で見たら辛かっただろうなあ。ニュー・シネマ・パラダイスの完全版然り、完全版というのはどうも良かった試しがない。未見の方がいたら、通常版を見た方が良いと思う、気に入ったのならこっちも見ればいい程度。サーファーの上官が出ているシーンは面白かったのでもっと出して欲しかった。空爆のシーンも不謹慎ながら爽快感が感じられるほどに良シーン。アポカリプスなう。
