映画的にクライマックスを迎えるのではなく、ドキュメンタリ的な現実感。血の繋がった孫に向かい合えない祖父の葛藤シーンが一番印象的。
最近映画離れしていて、見ても途中で見るのをやめること続きだった中ひさしぶりに完走した映画。一本道を爆走するような一途な疾走感。これをジャズ云々言うのはお門違いというもの。短編漫画的シンプルさがハマった>>続きを読む
人魚の伝説が残る地方で音楽でつながる青春ファンタジー。本作の一ヶ月前に公開された、夜は短し歩けよ乙女よりも先に完成したのでマインドゲーム以来13年ぶりの湯浅政明監督による劇場長編作品となる。こじつけレ>>続きを読む
京都大学の学生たちの一晩を描いた群像劇、原作小説未読。同原作者と同監督のテレビアニメ四畳半神話大系のスノッブ感が合わなかったのと恋物語丸出しなタイトルとであまり期待していなかったが、いい意味で裏切られ>>続きを読む
森田芳光監督「の・ようなもの」の世界から35年後を描いた作品。現実と作中のときの流れがリンクした、トレインスポッティング2的(こっちのほうが先だけど)位置づけ。森田芳光作品ゆかりのキャストでかためられ>>続きを読む
大阪西成にある暴力団事務所(ヤクザ)と山口組の顧問弁護士を努めた顧問弁護士(憲法)についてのドキュメント。事務所のパートでは想像以上にほのぼのした感じで日常系とも言える。しかしやはりそこはヤクザものと>>続きを読む
大半のシーンが今までのジブリ作品の焼き直しに見えた。宮崎駿は男のロマンみたいなストーリーとヒロインが多いけど、この監督からはすごくフェミニンな雰囲気が出てる。ちょっと浮世離れした女性にドンピシャでハマ>>続きを読む
父親を亡くしたザカリーのために、父親の友人が昔の映像や旧友へのインタビューを繋げた伝記的ドキュメント。事実は小説よりも奇なりというがここまで凄惨な事件が現実に起こり、ドキュメントととして記録されている>>続きを読む
キリスト教の福音派の中でもかなりキテる、子供をターゲットにしたキャンプのドキュメント。科学と宗教と政治はごっちゃにしてはいけないということ。見てる最中はこの人たちは本気で言ってるのだろうかと思ったけど>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
突然世界各地に現れたばかうけ型飛行物体に乗ってきた宇宙人との邂逅を描いたSF。謎がわかっていく過程が気持ち良い。娘との思い出のシーケンスは何なんだろうと思わせておいてまさかのスローターハウス5オチ!言>>続きを読む
テディベアといい年して大人になりきれない男のバディムービーTEDの続編。前作ではTEDがテディベアである意味が感じられなく、ピンとこなかったが今作はガッツリとその意味が生きてくるストーリー。セリフに出>>続きを読む
いがらしみきおの漫画を原作とした、金アレルギーの男がお金を一切使わない暮らしを目指す話。原作のコミカルさと田舎のドロドロ感とオカルトが絶妙に入り混じった雰囲気を99%コメディに寄せてる。ちょっと肩透か>>続きを読む
コールドスリープで行き着いた500年後は大バカ化した世界だった。この設定にならって脳細胞を2つくらいだけ動かして見れば楽しい。小ネタを散りばめまくった勢いを推進力に進むタイプ。最初の将校が影響されて黒>>続きを読む
米軍に超能力を研究した特殊舞台がいたという実話に基づいたストーリー。役者の魅力は演出で簡単に殺せてしまうと学んだ。ユアンマクレガーにジェダイの教えを教えるメタさ。ラストシーンのみ良い。
猟奇殺人犯を追う刑事のバディムービー。あまり馴染みのない、キリスト教の七つの大罪に沿ったストーリー。羊たちの沈黙のほうが好み。スッキリしない刑事物はソリが合わないと気付かされる。黒目人種には辛いほど暗>>続きを読む
細菌テロにより荒廃した地球を救うために過去へタイムスリップするSF。初っ端からギリアムお得意のディストピアな世界観とレトロフューチャーな小道具(スケルトンミシュラン!)で惹きつけられる。SFミステリと>>続きを読む
偶然マフィアの殺人現場を見てしまったことから始まる追走劇バディムービー。マリファナをテーマにしてる割にはうまく扱いきれていない。ドラッグならではの演出や作用がほとんどなくて、ただのテンションのちょっと>>続きを読む
グダグダ生きているDudeがなんやかんやトラブルに巻き込まれていく話。コーエン兄弟のシリアスマンを観ていたので、次々に災難に見舞われるというユダヤ(ヨブ記)的な悲劇は解したつもりだが、やっぱり鑑賞後は>>続きを読む
10クローバーフィールドレーンの監督で調べたら出てきたのでYouTube鑑賞。エンドロール抜いたら5分程のショートムービー。Valve社製の名作FPSパズルゲームの実写化。ストーリー的には全く関係ない>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
POVモンスターパニック映画のクローバーフィールドの続編。続編と言ってもつながりは無く、同じ世界線の話くらいの感じ。外が危険というのはサイコ野郎の監禁のための嘘なのか、それとも本当にFallOut状態>>続きを読む
トレインスポッティングの20年後を描いた続編。前作の公開から20年経っているので現実とリアルタイムでリンクしてる。劇場で見る2時間前に前作を見直したのが仇になったのか、どうしても前作に敵わないという気>>続きを読む
T2にむけて予習兼復習。高校生ぶりの再見。今思えばこの映画でプライマルスクリームもアンダーワールドも知ってライブも見に行ったんだなあ。(この2バンドが通しで見られた2011年のソニックマニアは神)初見>>続きを読む
1930年代の禁酒法があった時代のシカゴを舞台に警察とマフィアのせめぎあいを描く。ロバートデニーロ演じるアルカポネが率いるマフィアと、賄賂で腐敗した警察署の中で正義を貫く4人のメンバーはどちらも濃い面>>続きを読む
森本晃司、湯浅政明、田中達之。変才を3人集めて好き勝手やると一般人は全くついていけないよというお話。29日に見たから点数は2.9点だよ。
積んでたDVD。マンションの一室をオフビートにモノクロで描いたメキシコ映画。オープニングからして、エンドロールか?と思うほどのスロースタート。微かな異物感があるくらいで、ほとんどダラダラしてる。この感>>続きを読む
大阪の貝塚市で牛の屠殺から小売まで行う家族経営の精肉店のドキュメント。最初からアスファルトの道を牛を連れて歩くという非日常なシーンから屠殺して解体。そこから家族の日常風景に移り変わり、ここが被差別部落>>続きを読む
すごい!ハードル下げきってるのに越えなかった!否、くぐられた!ムカデ人間に!RPGツクール製って感じの展開とストーリー。博士の一人ムカデ人間がおもしろかった。最後の絶望感だけは良かったかな。
こうの文代原作の戦時中の呉市に生きる女性を描いた作品。原作未読。戦時中の日本を題材にした作品は多々あるが、女性目線で語られるのはめずらしい気がする。そのため家事シーンなど生き生き描かれて、焼夷弾が降っ>>続きを読む
長岡市の花火大会を題材に過去から未来、戦争と平和を描いた大林宣彦監督の作品。ミニチュアの様な背景、カメラ目線で語りかける出演者、よく意図のわからないテロップ。前衛芸術の演劇のようでなにをどう言えばいい>>続きを読む
筒井康隆原作小説の実写映画化。原作既読。アニメ版と違い、ポイポイタイムリープできる感じではなく、時間に囚われたような描き方。ホラーといっても差し支えない不穏な演出やストップモーションを使った、時間を意>>続きを読む
タイトルはナンバガの同名曲から、楽曲提供も同バンドのフロントマンであった向井秀徳。愛媛の松山が舞台でみんな伊予弁を喋っているのが新鮮で面白い。肝心の内容は中盤から新井英樹の「ザワールドイズマイン」にし>>続きを読む
古谷実原作漫画の実写化。原作既読だと思って見に行ったらあれはワニトカゲギスだった。シリアルキラーな森田剛の演技が際立っていた。学校へ行こう!で見ていたチンピラっぽさよりもダークサイドなワルさ。こういう>>続きを読む
一世一代のセルアウトに成功した新海誠によるアニメ映画。新海誠の初期のSF路線の作品と現実路線の秒速5センチメートルを併せて、80年代角川映画テイストを加えた雰囲気。今までの作品を包括した様な集大成的作>>続きを読む
フィリップKディック原作の小説をロトスコープで描いた作品。まずこのロトスコープという手法の映画に初めて触れた。まず実写で動画を撮り、それを一コマ一コマトレースするのだが、これが1分のシーンで数百時間も>>続きを読む
ギャングによる殺人現場を目撃してしまった4人が逃げる一晩の物語。ストーリーや展開はものすごくありきたり、ウォリアーズを午後ローチックに仕上げた感じ。午後ローとしては5つ星。鑑賞に至ったのはとにもかくに>>続きを読む
カートヴォネガットJrの小説が原作。そちらは未読。主人公が自身には過去も未来もないと語り、映画内でもバラバラの時系列の展開。タイムトラベル系のSFではなく、平行世界線の人生を追体験する感覚は多次元空間>>続きを読む