ベトナム戦争で大活躍した、
ベル UH-1 イロコイ ヘリ連隊で、
ワーグナーのワルキューレの騎行を大音量でスピーカーで流しながら、ベトコンへの一斉掃射を行う。
大佐がいい波の立つ海岸でサーフィンをしたいが為にサーフポイントを確保する為にナパーム弾を打ち込む。
米軍基地に慰安の為に乗り込むプレイメイト達。
それを熱狂する米兵達。
丸刈りのマーロンブランドが
沼から顔を出すシーンは奇行そのもの。
ジャーナリスト役のデニスホッパーの登場シーン。
新兵マーティンシーンが捜索する、
マーロンブランドは既に神だと崇められていた事を知った時のマーティンシーンの表情。
ちょい役のハリソンフォード。
そのどれもが衝撃的なシーンばかり。
ベトナム戦争て結局なんだったのだ?
と観ている者達に想起させる。
異様な世界観でベトナム戦争を描いた
コッポラはこの当時、斬新であった。
実はコッポラは本当のベトナム戦争よりも、
深い闇がこの映画の製作秘話に隠されている。
その大作故に製作資金を使い果たし、
資金繰りに喘ぎながらも、従来のベトナム戦争映画の常識を根本からくつがえす素晴らしい作品に仕上がった。