派手なモノをこれ見よがしに撮っているのではなく
映り込んでいるていで映画にしている。
兵器、群衆、死体、爆発
強い画を強く撮したくなるのが普通だろうが
それらを背景の出来事と言わんばかりにさらりと撮っている。
白煙や色の付いた煙も見事な味付けになっていた。
竹柵牢屋のシーンでの煙草の使い方に面白みがあった。
だが、移動の伴っていない会話シーンが長ったらしい。
影や汗で画を作っているものの、それでも冗長だろう。
後半は足を止めての会話が長いうえ、
画面が黄土色と影ばかりになるので苦しみを感じた。
それでもこの映画でしか観られない画が多いので
相対的には素晴らしかった。