スポック

東京おにぎり娘のスポックのレビュー・感想・評価

東京おにぎり娘(1961年製作の映画)
4.0
大都会の東京の下町で時代とともに移り変わらざる得ない市井の人々の暮らしや考え方はいつの時代でも一人一人の生活に嫌が上でも押し寄せてくる。
戦争で焼け野原になり生活の為になんとか復興を遂げ暮らしを立てれるようになっても、次から次へとどんどん押し寄せる新しい時代の変化にポジティブに柔軟に対応しながら幸せを自らの手で勝ち取らなければならない努力は休みなく続く。

清楚で勤勉な役柄の若尾文子が演ずるしっかり者の下町の娘が、失恋の傷心から泥酔してクダを巻く大人の女に変身する演技は、流石に色っぽさと清楚さを併せ持つ若尾文子の独特の魅力だと改めて魅入ってしまった。