みかん

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのみかんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

演劇命のイギリス人大学教授が唯一好きな映画として挙げてたのがこのアル・パチーノのScent of a Woman.
オススメされて見たけど名作だった

一見堅物で頑固の権化のようなスレード元陸軍中佐と、周りに流されがちで軸がぶれるチャーリー。間反対の性格故衝突することもあれど最終的に良き互いの理解者として窮地を救う様は見てて心温まる。

主演男優賞納得の快演。
アル・パチーノがメインキャストになってる映画は初視聴だったんだが演技に引き込まれるってまさにこのことなんだなと。
全開でも瞬き一つしない演技だから劇中で中佐が「俺には全部暗闇だ」って言ってるシーン、臨場感がとてつもない。本当に暗闇なんだろうなって想像させられる演技だった脱帽もん。
最後ベアード校の法廷演説(?)も然り。

チャーリーは最初軸がぶれてて、かつ選んだバイト先が盲目の毒舌元陸軍中佐で絶対内心失敗したな〜とか思ってたと思うんだけど、
途中、中佐に自殺願望があることを知ってからというもの、子供ながらに正義感を持って銃の譲渡を促す過程を経て学ぶものがあったんだろうね

2回目の自殺未遂で中佐がチャーリーに銃を向けるシーン。
中佐は中佐で単なるお目付役だと思ってたチャーリーが信頼できる相棒になった訳だし
チャーリーもチャーリーで雇い主から父よりも近い存在に変わってる様子が1回目と違って見て取れる。
道連れって互いに言っちゃってるしね笑
そういう意味ではやっぱ最初姪っ子がチャーリーに言ってた「あなたなら大丈夫」は的を得てた。

タンゴとフェラーリのテストドライブシーンが印象的。
ダナ何処行っちゃったんだろう

盲目が故発達したのだとは思うけど
香水判断できるほどの嗅覚が羨ましい
街中であっ、あの香水良いなと思っても聞く勇気がなかったりする時絶対有用可能だよ
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