さーすぃ

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのさーすぃのレビュー・感想・評価

4.4
アル・パチーノ氏の"色々なことを経験してきた人生"が演技に表れていて圧巻すぎた(語彙力)。一つ一つの言葉に迫力というか、重みというか威厳があった。「君の心配事で車が重くなってスピードが遅くなっている」みたいな台詞のユーモアと優しさが好きだった。声色や気配、香りからあれだけ人間性を見抜く洞察力や、盲目なのに無謀なスピードであんなことする人間って魅力的すぎるな。主人公の綺麗な魂、人の心の高潔さを守ってあげられるのは大人だ。逃げる方が賢かったとしても、立ち向かい、そして立ち向かっている人間を支えてあげられるような大人になりたいと思った。潰れた魂に義足はつかない。
人の言葉には力があると改めて感じられた映画だった。とても良かった。
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