ます

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのますのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

なんとなく2人の関係性がグラン・トリノを想起させるものだったけれど、これはハッピーエンドだった。良かった...!
途中、フランクが旅の計画の一部だった"最高の女を抱く"を実施した翌朝から急に老け込んだシーン。また別のシーンで"人は信用できない。女だって浮気したり、、、"といった趣旨の発言。このことから、フランクは離婚したのかなぁと。
最後スピーチの後で駆け付けた政治学の教鞭をとる女性と何だかいい感じの余韻を残しているのも良かった...
保身をとらず、迷いながらも最後まで友を守ることに徹したチャーリーを、大勢の学生や教師の前で賞賛したフランク。このシーンは、二人の長いようで短いニューヨークの旅で生まれた絆の集大成って感じで、観てるこっちも感極まった。二人の最初の出会いは最悪で、フランクが一方的に罵り、チャーリーも涙目で"僕このバイト辞めたいよ..."的な弱音を吐いていたけれど、最後の最後で、あんなに饒舌に褒められたらもう、たまらない!
綺麗な女性とタンゴを踊るシーンは、女好きというだけあって、目が見えないにも関わらず手慣れた様子で華麗にリード。流石です。
かといって、人をいちいち罵倒してみたり、からかったりと高圧的な性格が強調されてる一方で、"ニューヨークの旅の締めは銃器で頭を吹っ飛ばす"という、意外と深い闇を抱えてるところとか、私は、好き。散々人を小馬鹿にしときながらも、憎まれ口しか叩けない自分をクズ呼ばわりする位コンプレックスを抱えてたりする、このギャップ。新感覚ギャップ萌えだと思った。なんなんだこのおじさまは!!アルパチーノは!フーアー!
歳を重ねても、あんなに魅力的に映る男性って一体世の中にどれだけいるのだろうか...。
ます

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