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母べえのazkyonのレビュー・感想・評価

母べえ(2007年製作の映画)
3.5
思ったよりいい映画だった。
思想言論の自由や反戦を訴えながらも、実はつつましく明るく暮らしていた一家の物語だ。

一家の物語なのだが、キャスティングがなかなか良く、特に私には山崎徹役の浅野忠信がピカイチ光って見え一家の物語というより、浅野忠信が吉永小百合の母べえを慕い続ける片思いの恋愛物語に見えました。
なので、浅野忠信に赤紙が来て山形入隊が決まったとのシーン、戦友がその死を伝えに来たシーンでうるうるしていました。

父べえの投獄や獄死はどうでもいいや(笑)
佳代(吉永小百合)の父のセリフに「家族を守っていけないものが国を守ることができるか」とありましたが、戦争とはそういう愚かさの象徴です。
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