Jimmy

シスターズのJimmyのレビュー・感想・評価

シスターズ(2006年製作の映画)
1.0
ブライアン・デ・パルマ監督作品をこよなく愛し、これまで繰り返し観ている『悪魔のシスター』を原案としているから、この「シスターズ」を観たのだが、これは無い…。

「へその緒がついた胎児と水のせせらぎ」でのオープニング、子供のパーティで知り合うアンジェリークとウォリス医師。そして、アンジェリークと精神科医フィリップとの関係を描きつつ、アンジェリークの「私にはアナベルという姉がいる」発言。アンジェリークとウォリスの性交渉、その合間に『アンジェリークとアナベルのひそひそ話らしき会話』、二人の性交をカメラで監視するフィリップ。フィリップの見る映像を四分割にすれば、デ・パルマらしさが出ると思ったのか、大間違い。そして女性記者グレース・コリエの登場、グレースの殺人現場目撃、警官との捜索、死体なし。グレースによる双生児の事実確認で姉アナベルは既に死亡の事実、死体を追って行った先でグレースはフィリップに捉えられて『アナベルの代替』とされるが………。

「ブライアン・デ・パルマ原案を掲げないで欲しかった」。この映画に、デ・パルマ監督への敬意は皆無であり、『悪魔のシスター』とは全く別物であった。
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