このレビューはネタバレを含みます
小中理論を踏まえた上での二度目の視聴。
クライマックスは正直拍子抜けというか、ただただ笑うというのは、異常性はあるが霊として実体がありすぎて冷めてしまった。クライマックス後が不気味な余韻を残す物で非常によかっただけに、そこが残念。
ただ、クライマックスに至るまでの丁寧に小さな怪異を積み重ねていき、正体不明なものに対する恐怖感や不安感を煽っていく過程はさすが。役者の表情を映してこちらの恐怖を煽る、幽霊の像をはっきり映さないなど、この手法はやはり有効だと実感した。とくに根岸さん演じる女社長が、女優の背後を見て何かを恐れお守りを渡して去っていく行が特に怖かった。
ただ全体的にのっぺりした印象があるのは何故なのか…テンポ？恐怖描写不足？大筋の問題？何だろう…
ともあれ小中理論恐るべし
