ぽん

青いパパイヤの香りのぽんのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
4.0
東南アジアの自然の中でくらす生活様式が人間の根本、原点という感じで好き。(木のブラインドの様な窓と、枝をイメージした様な鉄格子、虫を家に入れないのではなく共存する寛容さ。)
日本でいうと沖縄のような湿気とすがすがしさも、そこにいるだけで胸をきゅうっとつかまれる。

料理のシーンが特に好き。
釜のご飯や、刃の長く、いかにも叩いてつくられたような包丁や、中華鍋、白ベースに青で縁取られたお皿と、緑の野菜の組み合わせ。家にきたばかりのムイが、使用人のおばさんに料理の仕方を教えてもらっているところは目にも耳にもトキメキがある。

部屋のインテリアや暮らし、配色、どれも食い入るように観た。タイで行ったジムトンプソンの家を思い出した。
ぽん

ぽん