みっふぃー

青いパパイヤの香りのみっふぃーのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
3.8
なんて美しいんだろう。
主人公ムイの 頬や首元にへばりつく髪から感じられる、東南アジア特有の湿度、
虫や植物などの生命力を感じる映像、
そっと静かに進むストーリー、
少し不穏さもある独特の音楽、
ぜんぶぜんぶ 美しい。
セリフが少なく抑えられているのも、
この作品の美しさを際立たせてるように思えた。

少女時代の前半と、10年後を描いた後半で、ムイの印象がガラリと変わる。
前半は、ひたむきに働き、気になる男性をそっと想う姿が かわいらしい。
後半になると とたんに色気が出て、恋をする姿に ドキドキさせられた。
口紅を塗っている瞬間が見つかるシーンが特にそう。

観終わったあとの余韻が すごく良い。
うっとりとした、いい気分になるよ。
みっふぃー

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