キネマ寸評

コラテラルのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
4.2
冒頭、延々と続く、タクシー運転手の仕事っぷり。彼はプロだ。予告時間ぴったりに客を送り届ける。美人の女が乗る。彼女はAルート指示、運転手はBルートを推す。
どっちが早いか掛ける。運転手の予告通りの時間で到着する。打ち解けた2人は車内でお互いの話をする。降りて、女が名刺を渡す。「なにかあったら、電話して」女は検事である。

もうここまでで充分マイケル・マン節堪能させていただきやした、ごっつあんです。
10分で満腹。マイアミバイス風に言うとクールでメローでした。あざっす。

会話劇がストーリーの中心。冒頭のこの関係なさそうなシーンが、実はこの映画のなかで一番緊迫して引き込まれる部分であり、伏線。

殺しのターゲットにジャズのマメ知識クイズ笑。ハズレると死。ターゲットは自信満々に答えてハズレ!マジか、ビンセント笑。

主役はトムクルーズではなくジェイミー・フォックス。男としての成長話。一般人巻き込む三流ヒットマン、ビンセント。ラストは悲哀たっぷりで男臭い。なんだかんだでこの空気好き。
オークンフォールドのレディ・ステディ・ゴーが耳をついて離れない。サントラ秀逸。
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