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コラテラルのハイブリッジのレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
3.1
静かに現れ、静かに去る

ある夜、タクシーに乗ってきてのは、静かなる殺し屋だった。運転手は殺しの仕事に巻き込まれ、様々な目的地を訪れる。次第にエスカレートしていき、ついにターゲットは運転手の知る人物に。

珍しいです、トムクルーズがこういう役。

ということで見てみました。「ドライブ」ほどカリスマ性はないが、なかなか謎めいたいい雰囲気で物語は進んでいきます。

「LAはみんな赤の他人みたいだ。電車で死んでいても6時間誰も死んだことに気づかなかった。」「俺が殺したんじゃない。銃弾が殺した」かなり名言が多く、スタイルのある映画でした。

ただ、展開が少し少なかった気もしなくないです。

ストーリー一本を通して、トムクルーズ演じる殺し屋の寂しさ、見切り、冷酷さを伝えられました。ただ、それだけです。

その一筋の信念が伝わってきただけでした。

レオンの時にあった愛情や、ドライブにあったカリスマ性、それぞれ殺し屋の冷酷さや孤独とは別にテーマがありました。それでこそ殺し屋の心情が深くわかるものであったが、本作は孤独という以外は何も分かりませんでした。

逆に言うと、本当にそれだけしかなかったのかもしれません。

それにしても、タクシーの運転手、強すぎではないですか?殺し屋の仕事も「つなぎ」としてやってなかったですか?笑
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