FREDDY

フレディVSジェイソンのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ロニー・ユー監督が手掛けた、ホラー映画界を代表する人気シリーズ『エルム街の悪夢』と『13日の金曜日』のクロスオーバー作品である本作は、かつてはスプリングウッドの住民たちを"悪夢"へと誘い恐怖のどん底に陥れるも、長い歳月の間に住民の記憶から"存在"が完全に抹消されてしまったことで力を失い、殺人による快楽を得られず憤りを感じていたフレディ・クルーガーが完全復活を果たすべく現実世界の殺人鬼"ジェイソン・ボーヒーズ"に白羽の矢を立て、エルム街で殺戮劇を繰り広げるよう仕向けていたとある雨の日の夜、そんなことなど露知らず友人のキーアやギブらとともに自宅で楽しいひと時を過ごしていた中、2階の部屋でギブと過ごしていたギブの恋人・トレイが何者かに惨殺されたことで警察署で事情聴取を受けるも"何か"を隠している警察官たちの様子に疑念を抱き、殺人現場に駆け付けた一人の警官が誤って口にした犯人と思しき"とある人物の名前"を思い出してしまったことで"悪夢"に捕らわれてしまったローリが、相次ぐ殺人事件の犯人がジェイソン・ボーヒーズであり事件の裏にフレディ・クルーガーの陰謀が隠されていたことで、とあることをきっかけに強制収容されていたウエスティン・ヒルズ精神病院から脱走してきた恋人のウィルやキーアとともに夢と現実を巡り2人の"殺人鬼"との戦いに挑んでいく様や、エルム街を再び恐怖に陥れ完全復活を遂げようと画策するフレディ・クルーガーと、フレディの思惑をよそに殺戮劇を繰り広げるジェイソン・ボーヒーズの対決が描かれた作品となっているのだが、本作はこれで何度目の視聴かは定かではないが人気ホラーシリーズ『エルム街の悪夢』と『13日の金曜日』のクロスオーバーであり、大好きなキャラクターであるフレディ・クルーガーとジェイソン・ボーヒーズの豪華共演、夢の対決が見られるだけでも個人的には胸アツで魅力的な一作という印象でしかないですし、エルム街が舞台となっているが"夢"と"現実"のみならずクリスタルレイクまでも登場することや、フレディ・クルーガーとジェイソン・ボーヒーズの過去もしっかりと触れられている点もまたオリジナル作品やキャラクターに対するリスペクトも感じられるので単純に好印象。内容に関してもホラー要素は残しつつコメディやアクション満載でエンターテインメント性に長けたものとなっていますし、『エルム街の悪夢』ベースで紡がれる物語もまた多少の強引さはあるが無理のない融合を見せてくれるので満足の仕上がりに。本作は気軽に楽しめる作品であることに間違いはないかと。
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