Ayaka16

ブレア・ウィッチ・プロジェクトのAyaka16のレビュー・感想・評価

2.5
この度かの有名な #ブレアウィッチプロジェクト 通称 #BWP の正当続編 #ブレアウィッチ が公開されたということで初心に帰って99年公開の #BWP 観てみたよ。前観たのだけれども内容が内容だけに鮮明な記憶が無いので鑑賞。まぁそうねこれだわって感じだった。
この映画に「学生映画みたい」ってコメント付けて低評価の人ってこの映画のコンセプト何も分かってないんじゃないのっておもった。最初に、最初どころかこの映画の宣伝文句が「学生映画」でしょう?実際はフェイクとはいえ、学生らしさを出さなきゃただの映画になってしまうじゃないの。99年の感想とか漁ってみたら、「学生映画みたい」「手ぶれがひどくて観ていられない」って感想がめちゃくちゃあって、???と思った。普通ジャンルの映画ならまだわかるけど、「映画学生の自主製作映画がコンセプト」の「pov」映画なのになんだそれ???と思った。
あと川沿いに歩いてれば森出られたはずやん、って指摘もお門違いでしょう。とっくに彼等はそれを試していただろうし、試した結果出られない、同じところをぐるぐる回る結果になった、からびびってるわけだし超常現象に取り込まれているってことだし。ずっと同じ方向に歩けば良いのにってのは至極当り前
手ぶれが酷くて観てられないって言う指摘する奴はもうpov観ないでくれ。クローバーフィールドかRECの続編でも観ててくれ。
っていうか最初のインタビュー映像のところで眠くなる退屈だって言う人は最初からこの映画に向いてなかっただけなんじゃないのかなぁ。普通に考えてそのインタビュー内容は伏線かもって注意して観るでしょお。インタビュー映像のあるモキュメンタリ?好きだからそう思うのかな。

この映画の素晴らしいところは最後まで謎が明らかにされないところ。誰が犯人なのか判らないままだし、一連の恐怖体験が超常現象にしても、魔女やお化けや気狂い住人やモンスターにしても、その姿が一切カメラに映ってないところ。
映画に確かな答えが欲しい人は相当退屈な作品だと思うけど、別にそうじゃなくて鑑賞後にああだこうだ語りたい人々にとってはサイコーの酒のつまみ映画だと思う。一番怖いのは魔女でも呪いでも無く、不安と孤独が齎した疑心暗鬼ってとこじゃない。
bwpの予告編の中に「シャイニング」って単語が出されるんだけどそれはシャイニングを冒涜してるんじゃないのっておもった。ン〜好意的な解釈をするならこの映画の恐怖の本質である不安や孤独が齎した疑心暗鬼で本来なら協力し合わなきゃいけん仲間達が仲間割れするってところが若干かなと思った位。
ビジュアル的怖さで言ったらラストのラストの“彼”のワンカットくらいじゃない(笑)それも最初のインタビューの内容覚えてないと、ただ単に見た目が気味悪いってだけで終わっちゃうけど。でもこの映画は多分謎が解明することは無いからあれはああじゃんこうじゃんって不毛なトークを楽しめば良いよ

古今流行りのホラー映画はほとんどホラーじゃなくスプラッタに見える。私は好きだから構わんけど。その点において、BWPは本当の意味のホラーだと言えるし、怖いビジュアルや音響でビビらせるだけのパニック映画とも言えない真にメンタルに届くホラー映画だと私は思うよ。退屈な人は退屈だろうけど。
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